- 相場想定・戦略動画
- 2017/06/08
今晩はイギリス総選挙!そして明日の値動きは?
皆さん、こんにちは!
さて、今晩はイギリス総選挙となります。
保守党勝利でポンド高というのが市場予想となります。
ですが、本日朝のモーサテの為替相場解説では、
保守党勝利となっても、最大野党の労働党が勝利となってもポンド安になるのではないかと言われてました。
ここでちょっと今回のイギリス総選挙の整理をしたいと思います。
今回の選挙はイギリス下院議員の選挙になります。
イギリス議会は上院と下院の両院から構成されています。
下院の議席数は650議席ですから、この650の椅子をどこまで取れるかが各党の狙いとなります。
現在のメイ首相は与党保守党になります。
最大野党、労働党の党首はジェレミー・コービン党首。
ここで一つポイントなのが、
メイ首相はハードブレグジット路線と言われ、2年後のEU離脱に対して、市場経済からも離脱して、移民受け入れなども断固拒否の姿勢を取る流れになります。
それに対して、労働党のジェレミー氏はソフトブレグジット路線。
経済的にはEUと繋がりを持ったまま、離脱をするので、今まで通りEU圏内でも経済活動はできる反面、
移民受け入れなどはある程度対応しなければならない事になります。
ちなみに、現在のところ、ハードブレグジットになればイギリス経済大打撃〜との見方もあれば、
意外と楽観視しているエコノミストの方もいます。
今日現在、私が考えているポンドドルのシナリオは・・・
①保守党大勝利となり、リスクオフにはならずポンド高
②労働党大勝利となれば、ソフトブレグジット=大きなイギリス経済の痛手なしと市場参加者は捉えてポンド高
③過半数の議席を取る政党が出ず、先行き不透明感から市場参加者はリスクオフと判断しポンド安
④大穴になりますが、保守党が勝利してもハードブレグジットの懸念からポンド安。
そもそも、今回の下院の総選挙は3年後に行われるはずでしたが、
メイ首相が、
「将来への確信と安全を担保する唯一の方法が、この選挙を行うことだ」
「保守党に投票した場合のみ、強く安定したリーダーシップが保障される。EU(ヨーロッパ連合)離脱に最大の利益を得ることができる」
なんて、言っちゃったもんだから前倒しでの総選挙となりました。
しかしながら、その後イギリス国内でのメイ首相の支持率は低下気味。
加えて、テロ事件も起こってしまいましたので、
保守党と労働党の支持率は意外と拮抗しています。
実際には日本時間9日6時ごろから出口調査発表が始まりますので、そのあたりから値動きが激しくなってくると想定します。
個人的にはポンドドル月足MA反発からのショートポジションは今日のうちに半分は決済。
残りは建値において、注視したいと思います。
それでは、動画にてチャートを見ながら相場の値動きを想定してみました!
それでは、皆さん明日も良いトレードを〜♫